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春の嵐は西方から
何かもうすっかり過去の話のような気もしますが、平成22年大相撲春場所の感想を。
先場所後のまさかの朝青龍の引退によって、いい意味でも悪い意味でも注目が集まった場所でしたが、終わってみればいつも以上に盛り上がった場所であったと思います。

優勝は横綱白鵬で、大方の予想通りの結果となりましたが、それを追いかけた把瑠都の活躍が光りました。今場所は初めての大関鶏の場所でしたがそのプレッシャーに負けることなく勝ち進み、結局白鵬以外には負け知らず、14勝1敗という優勝してもおかしくない成績を収め、文句なしで場所後の大関昇進を決めました。この両力士による千秋楽までの優勝争いが場所を大いに盛り上げたと言えます。また、把瑠都の存在があったからこそ、白鵬も全勝優勝という成績を残すことができたのではないでしょうか。これで朝青龍がいればもっと…と考えたくもなりますが、過ぎたことを悔やむのは辞めましょう…

これで来場所は1横綱5大関となり、千代大海が抜けた穴は一場所で埋まる形となりました。把瑠都がこのまま横綱を目指すべく、再び白鵬との優勝争いを展開するのか、それとも琴欧洲や日馬富士のように泣かず飛ばずになってしまうのか、注目どころです。今場所の相撲を見る限りパワーだけではなくうまさや粘りも見えてきたと思うので、是非このまま横綱を目指して欲しいところです。これがその他大関陣(というか琴欧洲と日馬富士)への刺激となれば良いのですが。優勝争いをする力士は多ければ多いほど場所は盛り上がりますからね。

その他日本勢についても期待の力士はそこそこの成績を収め、来場所は実力派の力士達が上位で総当りとなるなんとも楽しみな場所となりそうです。形としては先頭が白鵬でそれを追いかけるのは把瑠都になるでしょうが、その後に来るのが誰なのか、注目したいと思います。朝青龍が引退したせいで朝青龍叩きを生業としていた人たちも相撲から離れ始めましたような気がするので、より純粋に相撲を見ることができそうです。


さて、今場所は先場所に引き続いて会場まで足を運び、生で相撲を見てきました。




しかも席は「砂かぶり」です! 土俵から最も近い席で、飲食はできません。先場所は遠くから土俵を「見下ろす」形でしたが、今回は土俵を「見上げる」というテレビでもなかなかないアングルで、十両の後半あたりから結びの一番までじっくり観戦することができました。



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普段はテレビで見ている力士達の表情はおろか、筋肉の動きまで分かります。また、近くで見るといかに力士が大きく、土俵が狭いかが分かります。ちょっと気が抜けると簡単に土俵の外まで押し出されてしまうわけです。

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お金は結構掛かってしまいましたが、貴重な経験となりました。


ちなみにお茶屋さんからお土産をもらいましたが(料金に含まれています)、結構色々なものが入っていました。

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大阪は会場が小さい分、東京と比べて力士との距離が近いような気がしました。ちょうど自分が会場に着いたときに、今は十両に下がった山本山が正面から出てくるところでした。はやり大きかったです。

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今度はまた国技館で砂かぶり席、と行きたいところですが、いつになることやら…

【2010/04/30 23:43】 | 相撲 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
さよならは突然に
 世間でスポーツと言えばバンクーバーオリンピックの話題で持ちきりの今日この頃ですが、空気を読まずに相撲ネタでいきたいと思います。まあ、ほんの数週間前まではニュース速報が出るほど世間の関心は高かったのですが…


「引退。」

 今年の初場所がまだ始まる前、場所後の感想を書く上でこの二文字は必ず使うことになるだろう、そう思っていました。
 ただし、あくまで大関・千代大海(当時)のことについて書くためです。
 それがまさか、横綱・朝青龍(当時)について書くことになろうとは…

 初場所は白鵬の調子があまり良くなかったのか、朝青龍が14日目に優勝を決めるという形になりました。千秋楽で白鵬に敗れはしましたが、場所中の朝青龍の技はいつにも増してキレが鋭く、巨漢・把瑠都や琴欧洲をあっさりとひっくり返すその相撲には横綱の強さが別の形で復活したかとも思われました。この「別の形」というのは、朝青龍は以前相手に何もさせずに速攻で仕留める形を得意としていたのに対し、今場所は特に相手を受け止めてから攻めるという形が多かったためです。自分はこれだけを見て朝青龍はまだ調子が悪いのだと勘違いしていましたが、このキレを見る限り、実際は相撲が変わったということだったのでしょう(ちょっと足が出ていない様な場面もありましたが)。先場所とは打って変わったこの復調で、また白鵬が巻き返して来るであろう次の大阪場所が大いに楽しみになる、はずでした。

 それが、場所中に暴力沙汰を起こしたとして話題になってしまいました。いったんは身内のいざこざとして片付いたかに見えましたが、場所後に相手が一般人であったことを隠していたことがばれてしまい、世間の反発が高まる中、自ら引退…
 優勝25回を誇る大横綱の最後としては何とも寂しさを感じずにはいられません。

 自分は今まで朝青龍の行動が問題となっても比較的寛容な態度をとってきましたが、それはその問題が「身内の問題」で済んでいたためです。サッカーをしようが巡業を休もうが、それは相撲協会の裁量で処理できる問題であり、基本的に内舘牧子氏ややくみつる氏、その他マスメディアがなんと言おうがあくまでも外野の意見でしかないと思います。「横綱の品格」なる物差しを持ち出して叩く向きもありましたが、これも明文化されていない以上は人によってぜんぜん尺が違うものです(自分にしてみればまず「強い」ことが条件です)。

 しかし今回の事件は外部の人間に関与しているため、内々で済ませるわけにはいきません。警察という第三者に関与してもらい、それが暴力事件ということであればそれに応じた社会的な罰を受ける必要があります。もちろん、相撲協会による内部的な処罰もあるでしょう。例えば、以前大麻所持・使用で逮捕された元・若ノ鵬は刑事罰を受け、なおかつ相撲協会から解雇されました。

 事件自体は被害者とされる男性が刑事告訴せずに示談となったようで、いまいちうやむやになってしまった感はあります(報道機関はこういうときこそしっかり取材して明らかにほしいものです)。このため処分についても意見が割れたのではないかと思いますが、やはり報道の加熱や世論の高まりから甘い処分はできず、朝青龍は「引退」という形で相撲界を去りました。これが普段から品行方正にしていればまだ世間の同情も買えたのでしょうが、結局は自分の身から出た錆ということでしょうか。

 自分としては残念で仕方なくありつつも(ニュース速報を見て愕然としました)、今回ばかりは仕方ない、引退は朝青龍・相撲協会・世間にとってまあ妥当な選択ではないかと思っていましたが、インターネットなどでは「引退ではなく解雇にしろ」「退職金を払うなんてとんでもない」といった意見ばかりで、朝青龍はこんなにも嫌われていたのか、と世間と自分の認識のギャップにまた愕然としました。仕方ないことではあるのですが…

 朝青龍の引退は相撲界にとって大きな損失だと思いますが、もうここは一つの転機と見て、他の力士の発奮を期待したいです。これで白鵬を頂点とするシンプルなヒエラルキーが完成したわけで、今後はその構造がどう変化していくかが見所だと思います。とりあえず来場所が大関挑戦となるの把瑠都が注目どころでしょう。


 そして朝青龍のおかげで引退の話題まで持っていかれてしまい、何から何まですっかり出番を食われてしまった千代大海、お疲れ様でした。その強烈な突っ張りと鮮やかな引き技は、色々な意味でみなの記憶に残ることでしょう。結局綱とりは果たせませんでしたが、今度は師匠として横綱となる力士を育ててほしいです。


 なお、今場所は国技館まで足を運んだもかかわらず、入場は中入りの土俵入り後、しかも取り組み中も写真を撮るのに夢中になってしまってあまり集中できませんでした。というわけで、次回大阪場所ではリベンジを予定しております。ここでもう朝青龍がいないのかと思うと、また残念ですね…


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【2010/02/28 01:00】 | 相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
磐石の白鵬政権
 今年最後の大相撲九州場所、優勝は横綱白鵬でした。

 今年1年を通して白鵬の強さは圧倒的で、年間86勝という記録がそれを表しています。年6場所を全て制した朝青龍でさえ年間84勝でしたから、まさに恐るべき強さ・安定感で、3回しか優勝できなかったのが不思議なくらいですね。
 立合いから一気に攻めるのではなく、まずは相手をつかまえてから得意の右四つの体勢で寄っていく、という「横綱相撲」。一度この状態になってしまったら、逆転できる力士は現状ではまずいないと思います。同じ横綱の朝青龍でさえ、勝つには立合いから自分有利の形に持ち込まない限り難しいでしょう。逆に相手が「右四つになってしまっては勝てない」と思い込んで自分の相撲をとれずに負けてしまうような場面も多く見られました。優勝決定戦では負けが多かったので何となく勝負弱いのかなという気がしないでもありませんが、優勝した場所の強さを見れば、それは杞憂というものでしょう。
 昨年既に政権交代を果たした白鵬ですが、今年はその基盤が磐石なものになったのではないかと思います。この調子で行けば来場所どころか来年の優勝予想は白鵬にしておいて間違いないような気がしますね。

 対する横綱朝青龍は白鵬に大きく水をあけられた一年でした。優勝は2回していますので存在感が全くなかったわけではありませんが、この九州場所のように終盤白鵬に離されてしまうことがほとんどで、何より6回の本割直接対決で全て黒星という成績が力の差を如実に表しています。存在感が減った分叩かれる割合も小さくなったような気はしますが…
 正直言って勝った相撲の内容も悪いことが多かったので、総合的に力が落ちているのは確かだと思います。来年は朝青龍にとって正念場になるでしょう。

 大関陣は、あまり存在感がない一年でした。新大関だった日馬富士は一回優勝して今後白鵬のライバルに成長するかと思いきやその後は鳴かず飛ばず。琴欧洲は前半良くても後半落ちることがほとんど、他の3力士は勝ち越しがやっと、と白鵬はおろか、朝青龍にも遠く及ばない成績でした。大関の地位低下が叫ばれて久しい今日この頃ですが、何となく来年もこのまま行きそうな気がしてなりません。

 そんな中、若貴の時代から長らく大関の座にあった千代大海が、九州場所を持って大関から陥落しました。優勝2回を誇る名大関ではありますが、ここ数年は負け越しも多く、大関の地位低下の象徴のような存在になっていました。角番で望んだ今場所もほとんど相撲らしい相撲はとれず、負け越し。しかし、かねてから大関から陥落したら引退、と公言してきた千代大海ですが、関脇となる来場所は出場するとこのことです。来場所は10勝以上で大関復帰となりますが、稽古による伸びしろも期待できない現状では正直難しいと思います。
 個人的には潔い引き際に美学を感じますので、大関という地位にこだわるのであれば陥落した時点で辞めるのが筋ではないかと思います。しかし、やはり相撲をとるのは周りではなく本人ですので、決めたことであればこれは全力で相撲を取って欲しいですね。千代大海の持ち味である、正面からの突き押し相撲で。

 というわけで来場所は千代大海の最後の場所となる可能性が高く、これは国技館まで足を運ばなければいけないなと思っています。さんざん相撲ネタを使っておきながら今まで国技館に一度しか行ったことがないという体たらく。是非この目で最後の勇士を確認しておこうと思います。相撲人気はひところに比べたら低下しているとはいえ、東京で開かれる場所、特に週末は大変な人の入りと聞いております。いい席が取れればよいのですが…

 来年も相撲には今年と変わらず注目していきたいと思っておりますが、来年は白鵬が優勝争いのトップを走ることが目に見えておりますので、注目は「大関の世代交代」ではないでしょうか。とりあえず把瑠都が次期大関の最有力候補ではないかと思いますが、他の力士にもチャンスはあると思います。この停滞した現状を打破してくれるような大関が誕生すればよいのですが。熱戦を期待したいです。
【2009/12/31 23:36】 | 相撲 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
NHK大河ドラマ「天地人」考
 自分は、あまりTVドラマを見ない方です。
 全く興味がないわけではないのですが、この類は毎週見ていないとストーリーが分からなくなってしまうため、見続けるのには根気が要る。しかも平日は仕事の都合上オンタイムでは見ることができず録画する必要があるのですが、これはこれで面倒くさい。そもそも、そこまでして見たい作品がなかなかない。というわけで、自然と縁遠い存在になってしまうわけです。

 そんな自分が珍しく最後まで見続けたのが、今年放送されたNHKの大河ドラマ「天地人」でした。戦国時代、上杉家に仕えた武将である直江兼続を主人公とした物語です。ちなみに「天と地と」という映画がありましたが、これも上杉が主人公でしたね。どうでもいいことですが。

 シリーズ最初から最後までというわけではないですが、中盤から先日放送された最終回まで20回以上はオンタイムで見たと思います。放送が日曜の夜というサラリーマンにとっては家にいる確立の高い時間帯だったということはありますが、しかし昨年の「篤姫」は全くといっていいほど見ませんでした。まあ、なんとなく暇な時間に見たのがちょっと続くうちに先が気になってしまった、というところでしょう。

 なお、見ておいていうのもなんですが、正直言ってそれほど面白かったとは思いません。戦国時代、織田信長から徳川家康に至るまでの激動の時代を何とか生き抜いた上杉家の物語なのですが、いまいち壮大さが感じられなかったのです。作中では上杉謙信の後を景勝が継いでからと言うもの、ほとんど殿と兼続の2人で仕切るようになってしまい、他の家臣は皆兼続の友達のような連中ばかりで、よく言えばアットホーム、悪く言えば緊張感がありません。大抵は家に何か問題がおきたら兼続が考えて皆(殿も含めて)それに従い、結局何とかなるというパターンが常態化してしまってメリハリがありません。その他秀吉や家康といった大御所が上杉家頭首である景勝を通さずに兼続に直接話をつけるケースが多く、いくら主人公とはいえ封建制のこの時代を描くには不自然に見えました。現代のドラマですから兼続をヒーロー的に描写するのはしょうがなくても、舞台となる武士の時代へのこだわりはもう少しあってもよかったのではないでしょうか。石田三成との付き合い方も、なんだか大河ではなく青春映画のようでしたね。「愛」がテーマらしいので仕方ないのかもしれませんが。

 ただ、オープニングは音楽も映像も非常に格好良くて、毎週見るのが楽しみでした。特に冒頭のファンファーレの後、輝く「天・地・人」の文字が浮き上がるところが好きでした。役者の演技も、脚本や演出を抜きにすればまあまあ良かったと思います。主演の妻夫木聡、最初の方は若すぎて違和感がありましたが、年齢を重ねて口髭を生やしたあたりから妙に直江兼続という人物のイメージにはまるようになりました。

 というわけで、まああまり面白くなかったけれども見るべきところもあったというところで、ドラマもたまに見てみると面白いものです。今の自分には2?3時間で終わりまで見られる映画の方があっているとは思いますが、以前「クライマーズ・ハイ」のドラマを見てはまったこともありますし、食わず嫌いはいかんと思いました。

 昨日から始まったスペシャルドラマの「坂の上の雲」も早速見てみましたが、映像に対する力の入れ具合がすごいですね。やはりNHKは金があるんだなあと思います…
【2009/11/30 23:24】 | 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ただより高いものはない
 衆議院選挙が終わって約2ヶ月、民主党政権が誕生して約1ヵ月半が経ちました。

 今のところこれといって個人的に実感できる変化というものはまだないように思います。まあ今年度いっぱいくらいは予算の都合上前政権の政策方針がおおよそ踏襲されると思うので(それでも補正予算は部分的に執行停止となりましたが)、変化が具体的に現れるのは4月以降でしょう。政権交代が予算編成に間に合ったので、マニフェストとして掲げた各政策が現在作成中の予算に基づいて実行される、はずです。
 ただし、そのマニフェストを実行しようとしたら予算が膨らんで大変なことになっている、というのが現状のようですね。税収以上に国債を発行しなければいけないとか… 新しい政策を実行するにあたっては予算が必要なのは仕方ないとは思いますが、その代わり今まで自民党が行ってきたという無駄の削減も同時に行うという方針についてはうまくいっていないようです。正直、政権交代からほとんど時間がないうちに予算をチェックするのは無理なスケジュールだと思いますのでこの点について民主党を責めるのは酷だと思いますが…

 そんなわけで選挙時の勢いのよさは鳴りを潜めつつある今日このごろ、そのマニフェストについても再検討すべきではないか、との意見も各所で見られます。その一番手が「高速道路の無料化」ではないでしょうか。
 現在受益者負担となっている高速道路を無料化して税金で運営するという非常にドラスティックな政策です。しかし、移動・輸送コストの削減による経済効果が望める反面、交通量の増加に伴う渋滞や温室効果ガスの排出量増、税金投入の妥当性などについて疑問の声も多く、選挙前は特に突っ込まなかったマスメディアもこの政策については消極的な意見が見られます(前々から分かっていたことなのだから選挙前から報道してほしいものですが)。

 個人的には、この政策は自分にとってメリットがあるのではないかと思っていました。自分は高速道路をほとんど使ってこなかったのですが、それは料金が高いためです。現在休日は乗用車1000円で乗り放題となっていますが、これもETCを導入しなければならない。しかし無料となればそんなことは気にせず利用できます。国全体としてどうなのかはさておくと、なんだかメリットが大きそうな気がします。

 しかしこの考えが甘かったと思ったのが、今年のシルバーウィーク期間中に旅行に富士山方面へ旅行に出かけたときのことでした。

 まず首都高が渋滞。
 中央自動車道が渋滞。
 東名高速が渋滞。
 有料道路も渋滞。
 ついでに国道も渋滞。

…本当に酷いものでした。自分で歩いた方が早いのではないかと思ったくらいです。
自動車ではなくバイクで出かけたのでまだマシでしたが、全ての道路で有利なわけではなく多くの場面で影響を受けてしまい、度重なるクラッチ操作で左手がもう限界でした。
これが高速道路1000円政策のためだけとは思いませんが(恐らく長い連休、というのが一番の原因でしょう)、有料で運営されている現状でこれだけ渋滞しているということは、無料化に伴ってさらなる渋滞が発生するのは必至だと思います。そんな状況で高速道路を利用する気になるのか、自信がなくなりました。

 渋滞そのものは仕方ないとしても、渋滞時に発生する無駄なエネルギーというのも相当な量だと思います。停車時のアイドリングストップなど、言葉は広がっているものの浸透はしていないようで、9割がた渋滞中の車はエンジンかけっぱなしです。確かに排出ガス削減は行われているかもしれませんが、ハイブリッド車であってもガソリンエンジンを使用している以上は「エンジンをかけておく」ためだけにガソリンを消費していることに変わりはありません。鳩山政権は世界に対して2020年までに温室効果ガスの1990年比で25%削減することを掲げましたが、この高速道路の無料化政策とは相反する目標ではないかと思います。

 こういった実体験から判断して、やはり高速道路無料化は単純に賛成できないなと思います。こういった現状も把握した上で更なるメリットを見込んでいるということであれば話は別ですが、単純に安くなればみんな喜ぶでしょう、くらいの発想では到底立ち行かないと思います。これは高速道路単体の問題ではなく、日本国内の交通政策全般はおろか経済政策や環境政策までかかわる、極めて重要な
判断となるでしょう。一度始めてしまったら元に戻すのは難しいと思いますので、ここはマニフェストに記載したからという理由ではなく具体的な根拠とメリット・デメリットを明確にする必要があります。「ただ」はこの上なく重いのです。

 仮に一度マニフェストに掲げたことを引っ込めてしまった場合は周囲から相当な反発を食らうことになるとは思いますが、そこを乗り切れるかどうかが民主党政権の課題だと思います。駄目になると分かっている政策をただ実行するほど馬鹿らしいことはなく、それこそ硬直的で「官僚的」ではないでしょうか。
 

【2009/10/31 23:19】 | 時事問題 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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